本書 ‘’人は「親の影響」が9割‘’は、「毒親」もしくは、毒親とまでは呼べないまでも、それに近しい親に育てられ、苦しんできた人に向けて書かれた1冊です。
何よりも怖いのは、‘’幼少期‘’に受けた親からの影響は‘’幼少期‘’にとどまらない点です。
今、あなたが抱えている問題の約9割が「親が原因」と言われたらどうですか?
この記事を読んでいるということは、思い当たる節があるのではないでしょうか。
本書の目的は、あなたが幼少期に受けてきた「親からの悪い影響や、価値観」を拭い去り、今抱えている人生のあらゆる悩みを根本から解決すること。
◆親の過干渉で自由を奪われてきた
◆小さい頃から、親にダメ出しばかりされた
◆親が威圧的だった
その他にも、ネグレクト(育児放棄)・暴力・虐待を受けてきた人や親が頻繁に変わってきた人などにも大いに役立つ内容になっています。
毒親とは・・・
自分の欲求不満を晴らすために弱い立場である子供を自分の都合で利用したり支配する人(親)を指します。
例えば、「あなたのため」と言いながら、自分のストレスや不満を子供にぶつけて解消しようとしたり、‘’しつけ‘’と称して子供を暴力や暴言で脅して思い通りにしようと押さえつけたりします。
‘’毒親育ち‘’の特徴・・・
毒親の影響で何よりも怖いのは、「大人になってからも続く」というところです。
あなたは今、人生でこのような悩みや問題を抱えていないでしょうか。
◆人が怖くて良い人間関係が作れない
◆職場でよく人と対立してしまう
◆人から嫌われ、遠ざけられている
◆パートナーとうまくいかない
◆なぜかやりたいことが、やる気がなくなり挫折してしまう
◆お金を散財してしまう
◆子育てがうまくいかない
◆自分がダメな人間に思え、自信を持てない
上記のような悩みがある場合、「その9割は親が原因となっている」と言われたら、どう感じますか?
1.‘’あなたの今‘’は過去の親子関係がつくっている
1-1‘’今のあなた‘’を苦しめているものの正体は…
「三つ子の魂百まで」という言葉があります。
これは、幼い時の性格は老年期になっても変わらないことを意味します。
このことから、現代の心理学でも幼少期に形成された性格や性質は、大人になって大きく変わることはないとされています。
人の性格や性質が形成されるにあたって、大きな影響を与えるのが‘’環境‘’です。
その中でも、特に大きな要因として挙げられるのが、‘’親‘’という存在。
著者が心理セラピスト・心理カウンセラーとして、約20年にわたって多くの人の悩み相談に関わってきた結果、悩んでいる人の大半が親子関係になんらかの原因を抱えていました。
親の偏った考え方や価値観のもとで育った結果、親の影響を多大に受けてしまい、現代社会にはフィットしない考え方や価値観をこじらせ、それが生きづらさを招いているのです。

どこか生きづらさを感じてる人も少ないと思います。パパ株も会社でうまく人間関係が作れなくて、自分に合ってないなって常々思ってます。
①【人間関係】言いたいことが言えず、組織で孤立
学校や職場で言いたいことが言えず、他人に対してペコペコしてしまったり、他人から理不尽な扱いを受けても「No」と言えない人たち。
嫌なことや理不尽なことを言われたとき、真っ向から反論するとか角が立つこともあるでしょう。
しかし、作り笑いで迎合することは問題をただ先送りにしているにすぎません。
最終的には我慢の限界がきて、最悪な結果を生むだけです。
結果として、嫌なことや理不尽なことを全て受け入れてしまっているせいで、どこに行っても良好な人間関係を築くことができず、孤独な人生を歩むことになってしまいます。
②【子育て】子供が好きになれず、拒絶したくなる
子供を放置したり、虐待をしている人は、自分自身も被虐待経験者であることが多いのは確かです。
実際に、虐待は連鎖します。
一方で、世の中には「親から虐待を受けてきたから、自分の子供には絶対に手を上げたくない」と頑張ってる人もいるのは事実。
けれど、怒りの感情が湧いてきたとき、手を出す代わりに言葉の暴力を子供にぶつけてしまっているケースもあります。
最悪の場合、「手を上げない」って誓ったはずなのに、怒りの方が勝ってしまい、手を上げてしまうことも珍しくありません。
理屈で分かっていても、虐待の連鎖を止めるのはそう簡単ではありません。
③【仕事】完了間近で急に投げ出す
最初は熱心に仕事に取り組むものの、ゴールが見えてきたタイミングでなぜかモチベーションが激減し、動かなくなるのが特徴です。
これに該当する人は、無意識に「これ以上頑張ったら上司からもっと期待され、仕事も増え、責任も大きくなる。そう考えると怖い。」と考えています。
うまくいきかけている仕事を途中で投げ出すことを繰り返しているので、職場では低い評価に甘んじていることが多いのが特徴です。

子育ては特に大変!親からされたことは、絶対に繰り返したくなかったので、ひたすら教育の勉強したなぁ。
1-2対人関係の背後にあるもの
◆人は攻撃してくる、傷付ける
◆人は信用できない
◆人は、私と言う存在を否定する存在である
対人恐怖症の人は、無意識のうちにこういった先入観に取りつかれています。
ある人は、カウンセリングの中で「近所の人が私にあいさつを1回返してくれなかった。だから、私と言う存在は全否定されている」と訴えた。
その根拠を問いかけても、何一つ納得できる根拠はないそうです。
根拠がないのにも関わらず、漠然とした不安と恐怖に縛られているんです。
‘’親の影響‘’と聞くと、遺伝的な要素も考えますが、同じ親から生まれているのに、きょうだいで全く違う性格になるケースは珍しくありません。
親の態度や愛し方、考え方をどう受け取ってきたかによって人生が大きく決まってしまうのです。
1-3なぜ幼少期と現在がつながるのか
幼少期に親から虐待を受けた経験があったとしても、その親と今現在自分に対して優しくしてくれている親とは、全くの無関係です。
でも、虐待を受けた人の頭の中では、無関係なもの同士がなぜか一緒になってしまい、「自分に優しくしてくれる人も信じられない」という現象が起こります。
無関係であるはずの過去と現在の感覚が繋がってしまうのも問題ですが、そのつながりに自身では気付けないことが一番の問題点です。
大人になってからの生きづらさが、まさか幼少期の家庭環境と繋がってくるなんて、普通は誰も思いません。
なので、「今現在、自分に対して優しくしてくれる人は、親の虐待とは無関係。その人は自分を傷つける人じゃないよね」と過去のトラウマから現在を分けて考えることが大事。

親からされたことなのに、他人からも同じことされるんじゃないかって怖くなる気持ち、すごくわかる。
自分の生きづらさってここから来てたんだ。
1-4‘’親の価値観‘’を拭い去れば、色んな悩みがなくなる
子供は、無意識のうちに親を生き方の手本として、自分の価値観に取り込みます。
「尊敬する親のようになりたい」
「愛する親と同じ姿になりたい」
こういった欲求は私たち人間の本能に刻み込まれています。
親ガチャに恵まれた子供は、良い影響を受けながら育つことが出来ます。
しかし、良くない生き方、考え方をしている親の場合でも、子供は「これが生き方の正解である」というように親から学びます。
そうすると自然と親と同じような生き方をトレースしてしまいます。
そのため、親から虐待を受けた子供が、自分の子供にも同じくしてしまうといった‘’負の連鎖‘’を引き起こしてしまうのです。

親から受けた教育が自分の中の基礎として出来上がってるから、そのことに早く気付いて、本でもなんでも良いから勉強して連鎖を断ち切りましょう!
1-5反抗期を持つことの重要性
親の影響を受ける・受けないかを大きく左右するのは、自立心・反抗心があるかどうかです。
大人になってから生きづらさを感じている人の多くが反抗期を経験していないという事実です。
親に良い顔をして育ってきた人ほど、親のマイナス面を継ぎやすい傾向があります。
1-6親の支配下から脱出する
まず大事なことは、自分が親から良くない影響を受けているという事実に気付くこと。
生きづらさの原因が親にあったと気付くだけでも、気分がスッキリできます。
今からでも良いので、反抗することが重要です。
具体的な方法は本記事内でも一部紹介します。
2.親の価値観を拭い去る
2-1【ステップ①】今の生きづらさはどんな親子関係のせいか
親の悪影響で思考が歪み、不自由な人生を送っている人は、ある意味で‘’親のコピー‘’となっています。
親の身代わりとしていきているようなものなのです。
たしかに、幼少期は親のいいつけに従うことで、色んな恩恵を得てきました。
◆親から褒められ、大事にされた
◆親の期待に応え、親に喜んでもらった
◆良い子でいたら居場所がもらえた
これらは、親の言いつけに対して従順であったことの「ご褒美」です。
しかし、親に従ってご褒美を得る戦略がいつまでも通用するわけではありません。
幼少期では上手くいっても、大人になった途端に何もかもが通用しなくなります。
社会では誰もが自分の人生に責任を持つ必要があるため、自分で判断し、行動し、人生を切り拓かなければいけません。
でも、‘’毒親育ち‘’は親の言いなりでやってきたので、それができません。
仕事や人間関係がうまくいかず、生きづらさを感じるのも無理はありません。
まずはとにかく自分が親から悪影響を受けていること、またそのせいでおかしな考え方や生き方をしてしまっていることに気付くことです。
自分の立ち位置に気付くことによって、人は人生をやり直すためのスタートラインに立てます。
自分に気付いた瞬間から本当の人生が始まる。
2-2【ステップ②】‘’親から受けた傷‘’を癒し、自分の人生を再スタートさせる
ステップ①で自分の立ち位置を確認したら、次のステップとして‘’自分を親の縛りから解放‘’することです。
幼少期から親の毒を受け続けた人は、心に深い傷を負っています。
傷つけられた子供は被害者ですから、ある時期まで被害者意識を持つのは仕方のないことですし、当然のことです。
ですが、被害者意識を持ち続けることは、親からの影響を受け続けることに他なりません。
親の影響を保持し続けることや被害者であることは無意味どころか有害でしかないのです。
でも、安心してください。
今まで苦しんできたことは無駄にはなりません。
なぜなら、たくさん傷付いてきた人ほど、回復できる可能性があるからです。
人は痛みを避けようとする本能が強いんです。
だから、過去から現在までたくさん傷ついてきた人ほど希望をもってほしいです。
3.自分を解放する
3-1全ての原因は「親への抑圧した感情」
人間は本来、感情を抑圧されると本能的に反発する性質を持っています。
しかし、親子関係に問題を抱えている人の多くは、自分の感情や欲求を表現すること自体禁止されています。
自分の感情を出さないように抑圧していると、無気力や抑うつ状態になります。
自分の感情をしっかりと自覚し、言語化して吐き出すことが重要です。
当時の親子関係を思い出しながら、次に紹介するワーク(代表)を試してみましょう。
3-2【ワーク】イメージ上で「親への感情を吐き出す」
【ステップ1】想像上で‘’小さい頃の自分‘’になる
幼少期の親子関係に見立てて、椅子もしくはぬいぐるみ等を配置します。
難しい場合は、紙に親子関係の図を書き出しても良いです。
配置ができたら、自分に見立てたものに集中し、当時の無力だった自分にタイムスリップし、その頃の親を目の前にイメージします。
【ステップ2】親の表情や発言をイメージする
次に、目の前にいる親が「どんな表情をしているのか」「自分に対してなんと言っているか」「自分に対してなにをしているのか」を想像します。
【ステップ3】当時の気持ちを表現する
イメージが上手にできれば、当時の自分を思い出し、親に対して言えなかったことや言いたかった思いが蘇ってくるはずです。
当時、親に対して‘’思っていたこと‘’、‘’本当はこうしてほしかった‘’ことを言葉にして吐き出しましょう。
上手く言葉にできないときや、声が出せないときは思いつくままにあなたの思いを紙に書き出し、書き出した言葉を読み上げるのもOKです。
親に対して‘’思っていたこと‘’、‘’本当はこうしてほしかった‘’ことを言語化して吐き出すことによって、無意識に抑圧していたものが浮き上がってきて、様々な気付きや感情が湧いてきます。
当時はこう感じていたんだと自覚することで解放が起きます。
①自分の素直な気持ちを大事にする
②周りに誰もいない環境で行う
4.まとめ
究極の自己実現は、自分が自分らしく生きることに他なりません。
お金を得ることでも社会的な地位を得ることでもなく、本当に自分の思う通りの人生を歩むことにあります。
しかし、多くの人は思い込みに縛られ、自分らしく生きることが出来ていません。
親から受け継いだ思考や価値観にとらわれ、無意識に親の人生をなぞって自分の人生を制限してしまいます。
これでは自由に生きられるどころか、モヤモヤした感情を抱えたまま日々を送ることになります。
大事なことは、一旦立ち止まり、自分の人生を見つめ直し「本当に今のままの人生で良いのか」と自問自答することです。

パパ株も毒親育ちの1人です。人にはなかなか相談しにくい内容なだけに、自分だけでは気付けなかったことも多々あり腑に落ちる内容ばかりでした。本書では、たくさんの事例やワークの種類があるため、是非お手に取って読んでいただければと思います。ぜひ、本書を読んで‘’呪われた人生‘’から脱却しましょう。
